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「源氏物語」への誘い
2月20日(月)に日本有職文化研究所学長、早稲田美容専門学校特別講師の熊谷宝子先生のセミナーが開かれました。
テーマは「源氏物語への誘い」です。
宝子先生は昨年公開され話題を呼んでいる映画 『源氏物語 千年の謎』の所作指導をされました。
また先生は本校の着つけ 小倉・桔梗流の監修をしてくださっています。
セミナーでは映画に関わることになったいきさつから、千年前に書かれ「もののあはれ」の世界を記した日本を代表する文学作品として読み継がれ語り継がれてきた「源氏物語」について、またその作者である紫式部のこと、さらに映画の撮影現場の秘話などをお話してくださいました。
学生はボディに着つけられた本物の十二単と直衣を実際に見ることができ、一つ一つの繊細な模様や着物の色使い、十二単の存在感の大きさなどにとても感動していました。
十二単の重さ、色の決まりや模様、身分による所作の違いなどそれぞれが疑問に思うことを質問することができ、皆メモを取り真剣に聞いていました。
また、宝子先生が撮影現場でスタッフの方の脱いだ靴をきちんと並べ直したところ、その日から撮影最後の日まで靴がきれいに並ぶようになったお話をしてくださり、常に周りへの気配りをする大切さや普段の行動の一つ一つが全て所作につながるということをお話してくださいました。
最後に「所作とは相手への思いやりであり、相手を思う心こそが作法の原点です。」と教えてくださいました。
2年生は今回のセミナーが学生生活最後のセミナーでした。
宝子先生から貴重なお話を聞き、これから社会人として歩んでいくに際し、自らあるべき姿をしっかり思い描いているようでした。